レーシングカーの最高峰とされるF1を始め純粋な競技用車両の開発。そこで培われた技術を応用したコンシューマー向けスポーツカーの数々。レースをするために自動車を販売しているという粋なことも言われていますが、実際に現在でもフェラーリは純粋なレーシングカーメーカーです。
投資価値と憧れとしての価値は2024年現在でも継続してあり、さらに現在はコロナの世界的影響による半導体不足、インフレ・・・
V8の「F8トリブート」や意欲作「ローマ」、初のSUV「プロサングエ」もリセールバリューが高くなること必至です。
F8トリブートは少しずつ納車がされていましたが2023年早くも生産終了となっており圧倒的に供給不足が否めません。ローマは少しずつ中古車市場で見られるようになりましたが、さらにオープンモデルのローマスパイダーが追加されています。
もし運よく手に入れることができる方がいましたら、弊社は委託販売も行っておりますので、ぜひ拝見させていただきたいものです。
フェラーリ 458、488GTB リセールバリュー
F8トリブート、ローマは手に入りずらい車種ですので、今回は一つ前のV8フェラーリ、458イタリア、488GTBのリセールバリューを調べてみたいと思います。
フェラーリブランドでは、車の命名にモデナやカリフォルニアという地名やリッター数+気筒+ターボ等のシンプルな数字が付けられた物が多い傾向です。
458は4.5リッター+8気筒、そして大きく国名「イタリア」が付けられたモデルです。
イタリアを代表するデザイン工房「ピニンファリーナ」による造形で、前モデルF430とは一線を画す斬新なデザインで日本では2010年頃に登場しました。
その458イタリアをさらに進化させたものが、2015年にデビューを飾った488GTBになります。
2009年~ Ferrari 458 Italia リセールバリュー
458イタリア |
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型式 |
価格 |
小売り中央値(2023 3月更新) |
買取相場価格 |
2010 |
3月 |
ABA-F142 |
28300000 |
2998万円 |
1700万円以上 |
2014 |
4月 |
ABA-F142 |
29200000 |
登場時の新車価格:2830万円~
おおよそのリセールバリュー:約7~8割強以上
※オプションの有無、個別の車両の状態により変わります。
488GTBのデビューから市場に多くの車輌が出てきましたが、現在はその状況も落ち着き、台数は減ってきています。台数が少なくなるということは値段も上がり、2024年現在でも高値を維持しています。
フェラーリと言えば、スポーツカーらしいロッソ(レッド)やジャッロ(イエロー)なイメージが強くありましたが、自動車のボディカラーは輸入車・国産車問わず白が常に人気であり、フェラーリも例に漏れずビアンコ(ホワイト)も多く見られます。
フェラーリの1台1台車両的な価値を決める要素としては、一般的にカラーやキズありなし、整備記録&備品の有無、走行距離がありますが、重要な要素にオプションの有無が関連してきます。
スペシャルカラー、内装の組み合わせ、小物関連からカーボンパーツ、エアロ、カーエレクトロニクスなどフェラーリはオプションが高額で簡単に軽自動車1台分以上の価格が反映されてきます。
台数も少なくオプションも豊富なフェラーリはリセールバリューもざっくりとしたものになってしまうのも特徴です。
2014年~ Ferrari 458 スパイダー
458のオープンモデルが458スパイダーです。
大筋の仕様はクーペタイプと同じ物の屋根が180度後ろに倒れ格納されるリトラクタブルハードトップになっており基本的に通常モデルより価値が高くなります。
458系統ではスペチアーレ(イタリア語でスペシャルの意)、さらにオープンモデルのスペチアーレ・アペルタ(イタリア語で開くの意)が限定モデルとして登場しています。
登場時の新車価格:3060万円~
458スパイダー |
型式 |
価格 |
小売り中央値(2023 3月更新) |
買取相場価格 |
2011 |
10月 |
ABA-F142 |
30600000 |
3690万円 |
2000万円以上
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2014 |
4月 |
ABA-F142 |
31500000 |
458スペチアーレ |
型式 |
価格 |
小売り中央値 |
買取相場価格 |
2014 |
4月 |
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33900000 |
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5000万円以上 |
2015年~ Ferrari 488GTB リセールバリュー
458イタリアの改良版の新型として登場したのが488GTBです。
ヒストリックフェラーリの命名記法に沿って1気筒当たりの排気量488ccから取られた数字と、グランツーリスモ・ベルリネッタの頭文字GTBを組み合わせ名付けられています。
グランツーリスモとは元々は長期旅行でも耐えられる高性能車を指し、前モデル458より排気量を3.9リッターに抑えツインターボを備えた車になっています。Co2の排出量の低減や軽量化も図られ、エアロダイナミクスやアクティブダンパー制御など見た目だけではなく乗り味や快適性も向上した優等生な車となっています。
最高出力は100馬力アップし最大トルクも540Nm→760Nmと数字上も扱いやすさを感じる物となっています。
重量はわずか1370kg(※乾燥重量 カタログ値)。0-100kmは3秒と、ブランドや価格に相応する高スペックです。
約4年間製造され2000万円以上のスポーツカーで1番売れた車種で有り(各メーカー生産調整されているとしても)ライバルメーカーを上回る支持を得ています。
488GTB |
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型式 |
価格 |
小売り中央値(2023 3月更新) |
買取相場価格 |
2015 |
7月 |
ABA-F142B |
30700000 |
2980万円 |
2400万円以上 |
2016 |
7月 |
ABA-F142B |
32235000 |
2016 |
8月 |
ABA-F142B |
30700000 |
2018 |
3月 |
ABA-F142B |
31500000 |
登場時の新車価格:3070万円~
おおよそのリセールバリュー:8割強以上
※オプションの有無、個別の車両の状態により変わります。
2016年~ Ferrari 488 スパイダー
日本では2016年に登場した488スパイダー。クーペではないので名前にGTBが付いていません。
スペック面は3.9L V型8気筒エンジン+ツインターボ、7速AT(F1デュアルクラッチトランスミッション)と同様ですが、前モデル458スパイダーに引き続きリトラクタブルハードトップになっています。
登場時の新車価格:3450万円~
488スパイダー |
型式 |
価格 |
小売り中央値(2023 3月更新) |
買取相場価格 |
2015 |
9月 |
ABA-F142B |
34500000 |
3510万円 |
2800万円以上 |
2016 |
7月 |
ABA-F142B |
35578000 |
2016 |
8月 |
ABA-F142B |
34500000 |
2018 |
3月 |
ABA-F142B |
35500000 |
ほぼ値落ちしない価格です!
2018年 Ferrari 488ピスタ
488の最終型を飾るスペシャルモデルがピスタ(サーキットの意)です。
性能はもちろんスペシャルモデルにふさわしい性能となっていますが、もう一つの特徴として「注文条件が厳しい」という特徴がありました。
過去の正規車の購入・所有履歴から購入者を選び、さらには影響力がありそうな著名人を選び販売ということでした。
後にスパイダーモデルも追加され、488シリーズは終了となりました。
2023年~2024年現在では、ピスタも中古車市場で見ることができ6000万円以上の強気なプライスが付けられています。
昨今ではスーパーカーを上回る価格で1億円越えのハイパーカーなる物も登場しており自動車の価格の天井が高くなっています。
488ピスタ |
型式 |
価格 |
小売り中央値 |
買取相場価格 |
2018 |
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5000万円以上 |
フェラーリのカラー
PASTEL(いわゆるソリッドカラー)
GIALLO MODENA、ROSSO SCUDERIA、ROSSO CORSA、ROSSO MUGELLO、BIANCO AVUS、NERO、BLU POZZI
ロッソ(赤)だけでも定番のスクーデリア、コルサを始め深みのあるムジェーロや様々な種類があります。
ジャッロ(黄色)、ビアンコ(白)、ネロ(黒)、ブルーポッジはネイビーのような深みのあるブルーです。
メタリックカラー
GRIGIO INGRID、GRIGIO ALLOY、ARGENTO NURBURGRING、GRIGIO TITANIO METAL、GRIGIO SILVERSTONE、NERO DAYTONA、BLU ABU DHABI、BLU TOUR DE FRANCE
ヒストリカルカラー
ROSSO DINO、ROSSO FIORANO、GRIGIO FERRO、AVORIO、CANNA DI FUCILE、GRIGIO SCURO、VERDE BRITISH、BLU SCOZIA、BLU SWATERS
特別カラー
BLU CORSA、ROSSO CORSA METALLIZZATO
フェラーリ コンフィギュレーター英語版
聞きなじみのないカラーもありますが、調べてみるとどれも良い色です。
ただ、買取から見るとやはりロッソのボディにネロかタンレザーの内装の組み合わせが不動の人気になります。
高価買取のポイント
- オプション多数
- ハンドル不問
- 内装色不問
- 低走行車
- ディーラー車
- 国内整備記録簿あり
- 禁煙車・ペット乗せない
- ロッソもしくはビアンコ ボディカラー
- カスタムエアロパーツ
- F8トリブート、ローマ、ポルトフィーノ
296GTB
2021年6月 V6+電池のプラグインハイブリッド車両「296GTB」が発表されました。
価格は3000万円超、納車は2022年以降とのことです。
市場の流れで車の価格は日々変わっています。
愛車の価値をお調べ致します。
大切なフェラーリの査定はぜひ、弊社にご依頼ください。
また「委託販売」も承っております。
場合によっては委託販売にて車に乗りながら弊社の流通チャネルで販売することも可能です。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。